2022年3月22日火曜日

短歌(2022年3月)

(上旬) 
3階に明かりがつけば道の上の人も見上げる築50年

隙間あるカーテン、天井、天使の輪。須臾に過ぎゆくくらしのすべて

1Kのくらしを照らす天使の輪黒く湿った路面も光り

(中旬)
 春の缶に刷毛つけて塗りまたつけて塗る春草の輝くみどり 

 腰叩きつつ見返ればわが塗りし春草の帯よく塗ったものかな 

 道の辺に数歩よろめく足の跡 ハル塗りたて!の若草の色

2022年2月17日木曜日

短歌2首2022年1月から2月中旬

 あの雪の日を君が忘れても降り積むものが陰を去らない

すべてうそ歌舞伎町の客引きとレターパツクで現金オクレ